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今ではすっかり世界的にも有名になり、また観光スポットともなった秋葉原。

以前、私が東京に在住していた頃はオーディオの街であった。

暇さえあれば行きつけの店で友人らと蘊蓄を傾け、羨望の機器を眺めていた。

現在のアンプ、ターンテーブル等の機器はもう何台目になるだろうか。

中でもスピーカーにはこだわりがあり数々の自作を繰り返してきた。

結局、落ち着いたのはアルテックでもジムランでもなくこのヤマハのNS-100M

という比較的チープなモデルである。

実に思い出多いこの音はなかなか手放せず、最後まで残ったものである。

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昨日、オーディオの「いろは」とJAZZの楽しさを教わった友人の訃報が届いた。

なんということか、未だ信じられない。

年賀状のやり取りのみの付き合いになっていたのだが・・・。

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この100Mはその彼が使っていたNS-1000Mに憧れて買ったものであった。

そしてこの「Somethin' Else」は彼に勧められて買った初めてのアルバムである。

只々ご冥福をお祈りするばかりだ。